こんにちは!ベビー用品売り場で約10年ほど販売員をしているちゃこまる。 (@chacomaru_baby) です!ご覧いただきありがとうございます。
赤ちゃんをお迎えするに当たって、ほとんどの方が購入を検討されるだろうベビーカーですが、初めての方はやはり選び方がわからないですよね。
メーカーも色々あるし、値段も様々だし、でもいきなりお店に行くのもなぁ・・・と思っている方が居たら、是非こちらを見て参考にして頂ければ嬉しいです!
- ベビーカーの種類がそもそもわからない方
- これから購入を検討されている方
- なんとなくは決まってるけど決め手が…と迷っている方。
生後1ヶ月から使用できるのがA型ベビーカーです。そして生後7ヶ月頃、赤ちゃんが腰が据わった時期から使用できるのがB型ベビーカーです。
なので最初からベビーカーを使いたいと思っている方はA型ベビーカーを、生まれてから様子を見て購入したい方は両方を視野に入れて読んでいただけるとイメージが掴めると思います。
最初からA型ベビーカーを検討している方も、B型のメリットデメリットも学べるようになっていますよ!
A型ベビーカー、B型ベビーカーの違い
日本製のベビーカーは≫(財)製品安全協会の安全基準によって認定基準が決められています。適合した商品にはSGマーク(Safety Goods)が付いています。
A型ベビーカー
- 使用月齢⇒生後1ヶ月(または4ヶ月)~最長48ヶ月
- 使用時間⇒連続2時間
- 背もたれ角度⇒最も立てた状態で110°以上、最も倒した状態で150°以上
- 4ヶ月から使用できるベビーカーは130°以上
B型ベビーカー
- 使用月齢⇒生後7ヶ月~最長48ヶ月
- 使用時間⇒連続1時間
- 背もたれ角度⇒最も立てた状態で100°以上
- リクライニング機能はなくても良い
共通事項
- タイヤの大きさ115mm以上
- 車輪付近の構造⇒電車のドアに挟まれても検知しやすい構造
- 折り畳み部分の隙間⇒13mm未満の危険な隙間がなく指を挟みにくい構造
- シートベルト、ハンドルなど各部の安全基準をくりあしていること
- シート背部⇒長さが380mm以上
- 足乗せ用ステップがある
ざっくり比較するとこんな感じです。A型は1ヶ月から寝かせた状態で使えて、B型は腰が据わってお座りが出来るようになってから使えると覚えて下さい!
A型ベビーカー
赤ちゃんが生まれて、1ヶ月検診が無事に終わってからお出かけする機会が増えると思います。その時に大活躍してくれるのがA型ベビーカーですね。
売り場でたくさんのお客さまと話してきた中で、多いのは下記のパターンです。
- 出産前に準備する方
- 1ヶ月検診に乗せて行きたいから退院後に購入する方
- 1ヶ月検診が無事終わってから購入する方
出産前に準備する方は、ママさんの体調が良いときにお店に行ってくださいね!そして実際赤ちゃんを売り場に連れてきてベビーカーを試される際は、赤ちゃんのご機嫌の良いときがベストです!
※授乳後すぐなどは、乗せ降ろしの動作は赤ちゃんの負担になってしまい、中には吐いてしまう子もいるので注意が必要です。
メリット
- 寝かせたまま乗せられる(月齢の浅い時期から使用できる)
- 両対面式は赤ちゃんのお顔を見ながら歩ける
- 安定感があり、畳んだ時も自立する
- 振動吸収や安全性に優れた高機能なものが多い
とにかく生後間もない赤ちゃんは、なるべく背骨を真っすぐに保ってあげないといけません。骨も柔らかいですし、呼吸も腹式呼吸のため、お腹を圧迫するのは良くないからです。
赤ちゃんを守るために色んな機能が備わっているので、安心して乗せることができます。
ちゃこまる。おすすめのベビーカーはこちらをご覧ください!
デメリット
- サイズが大きい(自宅保管時や狭い通路などでは幅をとる)
- 重い(安定感を重視して作っているので重量がある程度必要)
- 価格が高い(安全や赤ちゃんの快適さを重視すると高機能なため)
大事な我が子を守って快適なおでかけをするには、やはり安全安心なものを選びたいですよね。しかし色々と出産準備で費用がかさむので、ベビーカーも痛い出費かもしれません・・・。
B型ベビーカー
生後7ヶ月(お座りが出来るようになる頃)から使用できるB型ベビーカーは、持ち運びしやすいのが最大の特徴です。
赤ちゃんが小さいときは抱っこで頑張ってきた方がこのタイミングで購入したり、A型から買い替えを検討したり、おじいちゃんおばあちゃんにお子さんを面倒見てもらう際に使ってもらうために購入される方もいらっしゃいます。
メリット
- コンパクトで操作性が良い
- 持ち運びや収納に便利
- 開閉しやすい
- A型より価格が安い
なにはともあれ、B型ベビーカーは軽くてコンパクトです。サっと広げてサッと乗せるイメージですね。車への乗せ降ろしも楽々できちゃいます。
デメリット
- やや安定感に欠ける
- 振動が伝わりやすい
- 7ヶ月まで使用できない(A型を購入しない方はそれまで抱っこで頑張るしかない)
コンパクトで手軽さを重視しているため、乗り心地はA型より劣ります。寝てしまった時なんかは、首がカクっとなってしまって、少し寝にくい状態になることもあります。
『せっかく買ったのに乗ってくれない・・・。』と悲しい声も聞いたことがあります。よほどA型ベビーカーは快適だったんだろうなぁと思う時もあります。
しかし最近のB型ベビーカーでも快適に乗っていられる工夫を凝らしたものが続々と発売されています。
2022年に発売になった新しいB型ベビーカーはこちらを参考にして下さい!
AB兼用ベビーカー&バギーとは?
皆さんの中には、AB兼用ベビーカーなんて聞いたことがある人がいると思います。私はこの仕事に就くまで、ベビーカーってA型とB型だけじゃないの?と思っていました。何が違うのか簡単にお伝えしますね。
AB型ベビーカー
よくお客さまでも『AB兼用ってどれですか?』って聞いて来られる方が居ます。しかし実際はAB型と言う分類はなく、A型に含まれます。
両方の機能を兼ね備えていて、結果として2台購入しなくていいからコスパ的にも良いよね!ということでAB兼用と言われています。
1ヶ月から使用できるA型ベビーカーだけど、軽くてコンパクトというB型の特徴も持っている良いとこどりのベビーカーという感覚です。
『軽いA型ベビーカー』と思ってもらえたら大丈夫です。規格としてはA型ベビーカーなことに変わりはありません。
バギー
こちらはB型ベビーカーに含まれます。B型ベビーカー以上に軽くてコンパクトなので、セカンドベビーカーとして利用するには良いかと思います。
ただ、本当に簡易的な作りになっているので、歩き疲れたお子さんをサッと乗せる休憩用orちょっとした移動用と思ってもらえるといいかなと思います。
バギーは、畳んだ時に自立するものと自立しないものがあります。
自立しないものを購入する際は、立てかけておける場所や、保管しておく場所を考慮してから購入して下さい。
玄関に立てかけるスペースがあるか、車に入れたままにするかなど、パパさんママさんで相談して下さいね!案外ここを想定せずに購入を決めてしまう方が居るので気を付けて下さい!
その他のベビーカーの種類について
他にもいろんなベビーカーを街中で見るけど、あれって何なの?って思ったものもあるんじゃないでしょうか?
多機能タイプ
赤ちゃんを乗せるシートの部分とフレームを切り離して使えるもの。車に取り付ければチャイルドシート、家の中や外食時に赤ちゃんを入れたまま運べるベビーキャリー、フレームにつければベビーカーと1台3役をこなしてくれる優れものです。
三輪タイプ
前輪が1つだけの三輪バギーと言われるもの。ゴムチューブタイヤを使用しているので、走行性は抜群に良いです。ただ、とにかく重いものが多く、畳みにくいというデメリットもあります。
海外製ベビーカー&バギー
とにかくデザインがオシャレな海外製商品は、各国のライフスタイルに適した構造や使用月齢になっています。アメリカ製・フランス製・ドイツ製など色々ありますが、それぞれの国の安全基準が定められていてその基準値で作られています。
お店でよく皆さんが試しているのはエアバギーシリーズで、とても人気があります。走行性は本当に良くて、スイスイ押せます。新色もちょくちょく出るので、人とかぶりたくない方はおすすめです!
A型ベビーカーとB型ベビーカーの違いについて:まとめ
A型とB型のそれぞれの違い、メリットとデメリットをざっくりと把握できたでしょうか?おさらいさせて頂きます。
A型ベビーカー
- 生後1ヶ月~最長48ヶ月まで使用できる(最近発売されているものは36ヶ月までが多いです)
- 生後間もない赤ちゃんから使用できるため安定感重視でしっかりした作り
- 高機能なため値の張るものが多い
B型ベビーカー
- 生後7ヶ月頃~最長48ヶ月まで使用できる(こちらも最近発売されているものは36ヶ月までが多いです)
- 腰が据わるまでは使用できない
- A型より簡易的な作りのため安価ではあるが安定性に欠ける
- コンパクトなので車への乗せ降ろしなどはスムーズ
自分はいつからベビーカーを使用したいのか考えてみましょう。やはりすぐ乗せたいならA型です。
生まれてしばらくは抱っこで頑張ってみて、必要そうなら購入を検討しようという方はA型とB型の両方を視野に入れてみて下さい。
また、古いものを持っていたり、誰かから譲り受けたものを使っていて買い替えを検討している方は、高価なA型を購入するより、B型に買い替えると快適におでかけが楽しめるのではないかと思います。
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