2023年10月、アップリカから超軽量4.7kgのオート4輪ベビーカー「ラクーナエアーAD」が発売。
2019年8月に発売されたラクーナエアーACから、約4年ぶりのリニューアルとなりました。
大きく変わった点は、シート背面のWサーモメディカルシステムの形状変更です。
通気性を良くし、地面から反射する熱をカットするための通気口と反射板が大きくなりました！
赤ちゃんの背中とシートの間の温度を快適な状態に保つ役割のあるWサーモメディカルシステム。
大人より平熱が高く体温調節が上手にできない赤ちゃんが、より快適な状態でベビーカーに乗っていられるようにするための仕組みです。
赤ちゃんが快適だとご機嫌な状態が続くので、おでかけはとってもスムーズ。
さらにタイヤがスイスイ動くオート4輪機能がついて4.7kgと超軽量なので、ベビーカーを持ち上げる機会の多い家庭では大活躍間違いなしのベビーカーです。
ラクーナエアーADがおすすめな人は？
- エレベーターのない2階以上のアパートやマンションに住んでいる方
- ベビーカーの車への乗せ降ろしが頻繁にありそうな方
- 電車やバスなどの公共交通機関をよく利用する方
- 軽さと操作性のバランスの取れたベビーカーを探している方
この記事では、2019年発売のラクーナエアーACとの違いや、上位モデルのラクーナクッションAFとの違いも詳しく解説します。
この記事を書いたちゃこまるについて
- ベビー用品販売員歴、13年目
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(4月から高3と高2)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
- 抱っこ紐検定1級修了
ラクーナエアーADの基本スペック
- メーカー希望小売価格49,000円(税込53,900円)
- 生後1ヶ月から36ヶ月頃まで使用可能(体重15kg以下)
- リクライニング角度134°～170°
- 重さ4.7kg
- オート4輪機能搭載
- かご容量24.4L(座面下空間容積)
- シートは洗濯機で丸洗いOK
オート4輪機能がついて5kgを切るベビーカーはとても優秀です！
機能が充実するとパーツが増えるため本体重量が重くなります。
2023年11月時点で発売されているほとんどのオート4輪ベビーカーは5kgを超えてくる中、ラクーナクッションは4.7kg。
コンビのスゴカルアルファライトAXは4.8kg、同じアップリカのルンルンABは4.9kgなので、ラクーナクッションADは機能が充実しているのに軽いという特徴があります。
ラクーナエアーADとACの違い
「ACの方がよかったのでは？」と感じそうですが、変更点を解説していきます。
通気口と反射板の形状変更
シート背面の通気口と反射板の形が変わりました。ACは通気口が丸型のみだったのに対し、ADは横長の形で風の流れを調整し反射面が増えました。
年々、温暖化が進み、夏は気温の高い日がとても長く続きます。
ムレやすい赤ちゃんの背中部分の反射板も大きく、通気口も工夫されているので、安心して寝かせてあげられます。
通気性がいいと得られるメリットは3つ！
- 汗やムレを防ぎ、赤ちゃんの肌トラブルを予防する
- 赤ちゃんの快適性を高め、お出かけをより楽しくする
- 赤ちゃんが快適に眠れる環境を整えられる
赤ちゃんがベビーカーの中で不快な思いをしていると、泣いてぐずったり、抱っこばかりになったりと、パパママもお出かけが楽しめません。
通気性のいいベビーカーで安心しておでかけができると、お世話の負担が軽くなり、みんなが笑顔で過ごすことができますね。
リクライニング角度の改良
アップリカは、小さい時期の「まっすぐな姿勢を保つこと」を最も重視しています。
平らな姿勢を保つことで、赤ちゃんの呼吸を楽にし、ふにゃふにゃの背骨もしっかり伸ばして成長の妨げにならないように寝かせてあげることが可能。
ラクーナクッションADは170°まで倒れるため、お布団にいるのとほぼ同じ態勢で赤ちゃんを移動させることができます。
シートをしっかり倒し、幌も大きく広げれば、ベビーカーの中で安心して眠ることができますね！
ラクーナクッションACは160°までだったので、ベビーカーの中でよく動く赤ちゃんだと下の方に下がり、ギュッと詰まった感じになる子もいました。
ベビーカーを使用できる1ヶ月から首がすわるまでの4ヶ月ころまでの期間は、よりシートがフラットになる方が走行中も安心です。
リニューアル前の方がよかった点は？
- 本体重量…AD：4.7kg、AC：4.6kg
- かご容量…AD：24.4L、AC：27L
- シートの高さ…AD：51cm、AC：53cm
数字でだけ見ると、上記の3点はACのままリニューアルして欲しかった印象があります。本体の重さは0.1kg増、かごの容量は3.3L減、シートの高さも2cm減。
しかし、2台を持ち比べても0.1kgの差は大きくわかるものではないので、使用上の不便さは感じません。
かごは座面下の空間容積なので、シートが2cm低くなったのに比例して空間が減ったということになります。
しかしACもADも、耐荷重は5kgまでなので同じです。
抱っこ紐やバッグ、買い物した荷物などを入れるには両方とも十分なサイズなので心配いりません。
次にシートの高さですが、個人的には高ければ高い方がいいと思っています。高い方が乗せ降ろしがしやすく、赤ちゃんをより地面から遠ざけられるので安心です。
しかし、反射板と通気口を大きくしたことで、赤ちゃんに与える不快感を大幅にカットできているので、2cmの差は気にする必要がないと思います。
ラクーナエアーADのおすすめポイント
ガッチリフレームとやわらかサスペンションで振動吸収バッチリ
アップリカのベビーカーは、フレームのつなぎ目を溶接しています。ビスで留めると経年劣化でゆるんでガタつきの原因となりますが、溶接されているのでそんな心配は無用。
前後4つのタイヤには振動を軽減して安定走行を可能にするサスペンションも入っているため、ぐらつきにくく押しやすくなっています。
アップリカは車体で振動をカット、コンビはクッションで振動をカット、ピジョンはタイヤで振動をカットしています。
ベビーカーの振動は、赤ちゃんにとってストレスでしかありません。アップリカは強い車体で振動をカットする仕組みを取り入れています。
メディカル成長マモールクッションで赤ちゃんの自然な体勢を保つ
いくら振動をカットする仕組みが整ってるとはいえ、ベビーカーを動かしていると赤ちゃんの位置がずれてしまうことはあります。
左右どちらかに寄ってしまったり、上に行き過ぎたり、もしくは下に詰まりすぎてしまうと赤ちゃんはとても窮屈。
頭マモールクッションと、腰マモールクッションがあるおかげで、あかちゃんのポジションが定まり、楽な姿勢が続きます。
大きな幌で日差しや紫外線からしっかり赤ちゃんを守る
肌の弱い赤ちゃんには、紫外線は大敵です。赤くなったり、発疹が出たり、肌トラブルの原因となるため、できる限りカットしてあげたいですよね。
フロントガードまで大きく広がる7枚合わせの幌は、中の空間も広く、赤ちゃんのパーソナルスペースをしっかり確保。
紫外線カット率99％、UPF50＋、近赤外線80％カットできる生地を使用しています。
さらに撥水加工も施してあるので、お出かけの時の急な雨風も怖くありません。
ラクーナエアーとラクーナクッションの違い
 ラクーナエアーAD |  ラクーナクッションAF | |
| メーカー希望小売価格(税込) | 53,900円 | 62,150円 |
| 重量 | 4.7kg | 5.2kg |
| サイズ | 開：W453×D837×H998(mm) 閉：W453×D390×H986(mm) | 開：W456×D836×H1001(mm) 閉：W456×D328×H995(mm) |
| リクライニング角度 | 134°～170° | 121°〜164° |
| かご容量 (座面下空間容積) | 24.4L | 27.2L |
| シートの高さ | 51cm | 53cm |
| オメガクッション | なし | あり |
| Gブロック (衝撃吸収材) | なし | あり |
| イージーベルト | なし | あり |
| 紫外線カット率 | 99％ | 99％ |
| タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る |
ラクーナクッションAFは上位モデルなだけあり、機能が多い分、重量が増えて価格も上がります。
普段の買い物やお散歩、通院などのほとんどをベビーカーで行うというママは、快適な機能の備わったラクーナクッションAFがおすすめ。
車に乗せたり、階段の上り下りでたたむことが多かったりする場合は、軽く持ち上げられるラクーナエアーADを選ぶといいですね。
2つの特徴的な違い6点を詳しく解説します。
かごの容量と形
ラクーナエアーADは、全て均等な深さのかごです。たたんだ時に少し後方に出っ張るのが気になるという人もいます。
ラクーナクッションAFのかごは、赤ちゃんの足元側が大きく開いた形。
赤ちゃんの乗せ降ろしや、様子を確認するために足元部分にパパやママが立つ機会が多くなります。
そうすると必然的に荷物の出し入れも足元部分からの回数が増えるので、しっかり大きく開いている方が出し入れしやすく便利です。
前後左右、どこからでも均等に荷物が入れられるのはADですね。
シートの高さ
ラクーナエアーADは51cm、ラクーナクッションAFは53cmです。
ベビーカーのシートは、高ければ高い方が、メリットも多くあります。
- 乗せ降ろしが楽になり大人の腰への負担を軽減する
- 赤ちゃんとパパママの距離が縮まるためしっかりコミュニケーションが取れる
- 見えない埃や、地熱から赤ちゃんを遠ざけられるので安心して走行できる
わずか2cmの差ですが、毎日ベビーカー使用するヘビーユーザーや、背の高いパパママは高めのシートを選ぶことをおすすめします。
反射板の位置と大きさ
ラクーナクッションAFはラクーナエアーの上位モデルなので、反射板のサイズも通気口も大きな作りです。
乗っている赤ちゃんの快適性が最優先！というご家庭は、ラクーナクッションAFを選ぶといいですね。
オメガクッションの有無
ラクーナクッションAFには、座面の下にオメガクッションが搭載されています。
揺れに応じて上下することで、赤ちゃんに伝わる振動をカットしてくれる優れもの。
よくベビーカーでお出かけする場所の舗装状況が良くない場合は、ラクーナクッションAFなら安心して走行できます。
ベビーカーを使う予定の場所がショッピングモールやきれいな道が多いのであればラクーナエアーでも十分赤ちゃんへの振動はカットできます。
ヘッドパッドのGブロック
ラクーナクッションAFでは、赤ちゃんの頭を支えるヘッドパッドに高密度で耐久性のある衝撃吸収材「Gブロック」が入っています。
今までアップリカが使用していた素材と比較すると、赤ちゃんの頭部に伝わる衝撃を約半分に減らすことが可能になりました。
頭を乗せた時の首の角度にも注目し、無理なくまっすぐ支えられる高さになっています。
ラクーナエアーはGブロックはありませんが、ヘッドパッドでしっかり頭を支えてくれることに変わりはありません。
マグネットのイージーベルト
ベビーカーやチャイルドシートで手間取るのはベルトのバックル部分。新生児期はまだ激しく動くことも少ないので楽にとめることができます。
しかし成長に伴い、手足を大きくバタつかせたり、ご機嫌によっては体をひねって大人しく乗ってくれなかったり、スムーズな脱着が難しい場面も訪れます。
マグネットの力でサッとくっつくイージーベルトはラクーナクッションAFに装備。ADは従来通りの自分でカチッとはめるタイプのバックルです。
ラクーナクッションAFについては別の記事で詳しく解説しています。
アップリカのベビーカー3年保証は登録必須！
ラクーナエアーADは、3年保証サービスの対象商品です。
1ヶ月から3歳頃まで使えるベビーカーなので、使う期間まるっと保証があるのはとても安心でうれしいサービス。
- メーカー保証期間を1年間から3年間へ延長
- 修理期間中代車を無料で貸し出し可能
- 修理と一緒に掃除や総合的なメンテナンスをしてから返却
実際修理に出した人からの評判はとても高評価！
保証期間は購入日からカウントされるため、あまり早くベビーカーを準備してしまうと、使用最中の保証期間が短くなってしまいます。
そのため、できればベビーカーを購入するのは生まれてからがおすすめです。
また、購入日が特定できれば贈答品でも登録できるため、必ず登録しましょう。詳細はアップリカ3年保証サービスを確認してください。
ラクーナエアーの口コミ・評判
操作性のいいラクーナエアーの口コミや評判をみていきましょう。
めちゃめちゃ軽い
持ち運びも軽いですが、「押し出し」も軽いので一歩目が歩き出しやすい！
赤ちゃんと荷物を載せて歩き出しても、一歩目がスッと出るのでスムーズなお出かけが可能です。
押しにくいと手首や腕が疲れてしまうので、名前のとおり「楽～な」押し心地が特長です。
小回りが利いて軽い
アップリカのラクーナエアー使っています！昨日、ベビーカーデビューしたばかりですが、個人的にはいいなと思いました✨畳んだ状態でも自立するので場所にこだわらず置いておけるし、小回りもきいて軽めです！（ランク？によって重さは違うみたいです）
— ももすけ☺︎????9m♡ (@momoo_suke) December 11, 2022
狭い道もたくさんあるので、小回りが利くと移動が楽です。
狭い道はたくさんありますし、人の多い場所でも小回りが利くと移動がしやすくお出かけが苦痛になりません。
サッと畳めてちいさくなるので、玄関でも場所を取らずに置いておくことができますね。
操作しやすい
誰が使っても操作しやすいのは嬉しいポイント！
複雑な操作がないので、祖父母でも使いやすいラクーナエアーシリーズです。
みんなで子育てが楽しくなるのがいいですね。
ランフィにすればよかった
生活スタイルと自分の考えに合ったベビーカー選びは大切です！
車に載せるのに軽い方がいいと考える方や、車への乗せおろしのときだけ持ち上げるから重くても大丈夫と考える人もいます。
軽さを重視すると走行中の安定性が少し落ちます。しかし重いベビーカーは走行中の安定性は抜群で振動も赤ちゃんに伝わりにくい仕組みになっています。
優先順位を決めて選ぶといいですね。
オート4輪で超軽量！押しやすいラクーナエアーADでらくらくおでかけ♪
2023年10月に発売のラクーナエアーADについて解説しました。
2019年に発売されたラクーナエアーACから約4年ぶりのリニューアル。
軽いのに小回りが利いて移動のしやすいベビーカーです。
ラクーナエアーADの特徴
- ガッチリフレームとやわらかサスペンションで振動吸収バッチリ
- メディカル成長マモールクッションで赤ちゃんの自然な体勢を保つ
- 大きな幌で日差しや紫外線からしっかり赤ちゃんを守る
軽いベビーカーは、持ち運びが多い家庭には人気ですが、軽ければ軽いほど走行時の安定性が落ちます。
ラクーナエアーADは、小回りの利くオート4輪ベビーカーなのに、軽量で安定性もあるバランスのいい作り。
赤ちゃんが安心して乗っていられる工夫もバッチリで、お出かけが楽になること間違いなしです。
ACよりも0.1kg増え、シートの高さは2cm減りましたが、まったく問題ありません！
赤ちゃんの背中部分の通気口の形を変えて空気を通りやすくし、地面からの照り返しの熱を反射させてカットする反射板も大きくなりました。
シートの高さが2cm減っても、赤ちゃんの快適さに問題はありません。
シートクッションに使用されている生地の質も上がっているため、サラリとした触り心地で汗っかきの赤ちゃんへの配慮もされていて安心です。
これからの赤ちゃんとのお出かけを、「楽に・楽しくしてくれるベビーカー」がラクーナエアーADです！
ラクーナエアーADの発売に伴い、ACは値下げ中。
在庫限りになるので、反射板のサイズが気にならない方はお手頃になっているACがねらい目です。
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