見た目がそっくりなコンビのチャイルドシート「THE S(ザ・エス)」シリーズ。
最新のZFと、旧モデルのZE・ZC、さらに販売店限定モデルまであって、ちょっとよくわからない……と、店頭でもよく質問されます。
初代のTHE S(ザ・エス)から6代目となるZF。細かな点に改良を加えて、使いやすさを向上させています。
THE S(ザ・エス)の最大の特長は、座面が外せるという構造。
赤ちゃんを乗せたまま家に運べたり、車外でゆっくりベルト調整やシートの洗濯ができたり、暑い夏は家の中で保管できたりと、使う人にとっての快適さが格段にアップします。

この記事では、ベビー用品販売員歴13年の私が、各モデルの細かな違いを詳しく解説しています。
赤ちゃんにもパパママにもやさしい1台を選びたい方、しっかり調べてからお店に見に行きたい方はぜひ参考にしてください。
この記事を書いたちゃこまるについて

- ベビー用品販売員歴、13年目
- チャイルドシート指導員
- 抱っこ紐検定1級修了
- 2024年接客コンクール全国2位(本業にて)
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(大学2年と社会人1年目)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
詳しく解説:ZFとZEの違いは5つ!

チャイルドシート本体の規格(大きさなど)はそのまま、赤ちゃんの乗り心地を向上させて、パパママの使いやすさがUPしました。
それぞれ詳しく解説します。
体に伝わる揺れの軽減

ZFでは、赤ちゃんの体に伝わる「揺れ」が約10%軽減されました。
特に首すわり前の赤ちゃんは振動に敏感なので、より快適で安心感のある乗り心地が叶います。
- 帰省や旅行などで長時間のドライブが多い方
- 舗装の荒れた道や段差の多い通園ルートを使う方

こんな “揺れや衝撃” に不安があるご家庭にこそ、ZFの改良は強い味方になります。
ZFはエッグショックの使用範囲が増加

ZEにも搭載されていた「エッグショック」ですが、ZFではインナークッションの頭部と背面も追加されカバー範囲が拡大。
赤ちゃんの頭部だけでなく、体全体をやさしく包み込み、万が一の衝撃時にも安心感がアップしています。
安全性重視のパパママにとっては、見逃せないポイントです。

インナークッションは身長75cmまで使用可能。65cmを超えてベルトが窮屈に感じたら外しましょう
インナークッションを外した後は、本体の頭部と座部にもZEから変わらずエッグショックが搭載されているので、安心が続きます。
インナークッションの形状改良で足が動かしやすい

ZFではインナークッションの形状がさらに工夫され、足元にゆとりができたことで、赤ちゃんが足を自然に動かしやすくなりました。
長時間の使用でもムレや窮屈さを感じにくく、活発なお子さまにも◎

快適さと発達サポートの両立がうれしい改良です。
形を見直してスッキリさせたことで、インナークッションを外して洗濯した後は、乾くのが早くなりますね。
おしりスポット搭載で乗せるポジションがわかりやすい

ZFには新たに「おしりスポット」が登場。これは、赤ちゃんを座らせるべき位置が一目でわかるガイドのようなもの。
乗せるたびに「これで合ってるかな?」と悩んでいた方にとって、大きな助けになります。

適切な姿勢で乗せることで、安全性もアップ!
ラクピタキーパー&ラクピタバックルで乗せやすさUP

ZFでは、毎日の“乗せ下ろし”をもっとスムーズにする2つの新機能が搭載されました。
▶ラクピタキーパー(インナークッション使用時のみ)
赤ちゃんを乗せるときに肩ベルトが中に落ち込んで、手間取ることが多くあります。
ラクピタキーパーは、インナークッションの左右の隙間に肩ベルトを挟んで固定できる機能。
これにより、ベルトが落ちにくくなり、サッと赤ちゃんを乗せやすくなります。
▶ラクピタバックル
留め具(タング)がマグネットでピタッとくっつく仕様になっているので、装着時の手間が大幅に軽減!
ぽろぽろ外れてイライラする時間がなくなり、赤ちゃんがぐずる前にサッと固定できるのが魅力です。
毎日のちょっとした“困りごと”を、ちゃんと解決してくれるZFの使いやすさは、忙しいパパママにとって大きな味方ですね。
比較表:一目で違いがわかる!ZF・ZEの比較表
![]() ZF | ![]() ZE | |
販売年 | 2024年11月 | 2023年12月 |
価格(税込) | 79,200円 | 値下げ中 |
重量 | 13.7kg | 13.8kg |
サイズ | 後向き:W440×D680~810×H630~740 前向き:W440×D670×H650~825 | 後向き:W440×D680~810×H630~740 前向き:W440×D670×H650~825 |
月齢 | 新生児から4歳頃 | 新生児から4歳頃 |
リクライニング | 5段階 | 5段階 |
高さ調節 | 8段階 | 8段階 |
エッグショック (インナークッション) | 頭部&背面 | 頭部 |
エッグショック (本体) | 頭部中央 座部 | 頭部中央 座部 |
シートホルダー | あり | あり |
ラクピタバックル | NEW | なし |
ラクピタキーパー | NEW | なし |
ラクピタポジション | あり | あり |
イージーバックル | あり | あり |
タングホルダー | あり | あり |
詳細を見る | 詳細を見る |
本体のサイズやリクライニング角度、ヘッドサポートの高さ調節などの基本構造はまったく同じ。
インナークッションが少しコンパクトになったことで、本体重量はZFの方が0.1kg減りました。
外せるシート本体は6.2kgで、女性でも楽に持てる重さです。
ZFの基本スペックと座面が外せるメリットやおすすめポイント5選

THE S ZFの一番の魅力は、「座面が取り外せる」というスタイル。赤ちゃんを乗せたまま、シートごとスッとおうちに運べるんです!
しっかりZFを使いこなせるよう、おすすめポイントを紹介します。
THES(ザ・エス)ZFの基本スペック
- 使用月齢:新生児~4才頃(身長40cm~105cmまで。19kgを超えるお子様には使用不可)
- 使用期間:後向き→身長40~105cmまで、前向き→身長76~105cmまで(※15ヵ月未満は前向きで使用不可)
- サイズ:後向き時→W440×D680~810×H630~740mm、前向き時→W440×D670×H650~825mm
- 重量:13.7kg(シート部分のみ6.2kg)
- 赤ちゃんを乗せた持ち運び・シートホルダー使用期間:体重9㎏未満まで

機能が多いため、本体重量は重めです。しかし、台座とシートが分かれるので設置はラクラク
回転式のチャイルドシートは、大きくて重くなるため、一人で車に設置するのは至難の業……
しかしTHE S(ザエス)なら、あえて別々に取り付けることで、ISOFIXコネクターが見やすくなるので取り付けがスムーズです。

大きなチャイルドシートを抱えて前が良く見えず、ドアにISOFIXコネクター部分をぶつけて車を傷つけた……という話も聞きます
「別々に取り付けるなんて二度手間じゃない?」という方もいますが、逆にこの方が時間の短縮にもつながります。
家の中でゆっくり&正しくベルトを装着できる
車内で赤ちゃんがぐずる中、急いでベルトをつけたら「あれ、ちゃんと通せてる?」なんて不安になることもしばしば……
ZFなら、明るくて広い室内で、落ち着いてベルトを正しく装着できます。
そのまま車にカチャッと載せればOK!忙しいお出かけ前の負担もグッと減りますね。

お客様には、赤ちゃんが生まれる前にベルトの取り付け&取り外し、伸ばしたり縮めたりと、練習をすることをおすすめしています!
お腹に赤ちゃんがいる状態で、狭い車内で練習するよりも、広いお家でゆったりした気持ちで練習しておけば退院当日も安心ですよ!
お手入れもスムーズ!シート洗濯時に車内でもたつかない
チャイルドシートのシート部分って、実はよだれや汗、ミルクの吐き戻しなどで意外と汚れます…。
そんなときもZFなら、座面ごと取り外せるから、狭くて暗い車内でシートを外す必要なし!
明るい室内で、余裕を持ってカバーを外したり、掃除機をかけたりと、しっかりお手入れができます。

定期的な洗濯やお手入れがしやすい=清潔に保てるから赤ちゃんにも安心です。

お菓子とか食べるようになったら、絶対隙間に入るから、座面を逆さまにして払い落とせるから便利だよ!
寝ちゃった赤ちゃんはそのままお部屋へ。パパママはちょっと一息

ドライブ中にぐっすり眠ってしまったうちの子。気持ちよく眠ってるから起こしたらかわいそう……。
シートを外してそのまま家へ運び、ホルダーにセットしてベビーチェア代わりにすれば、帰宅後の荷物の片づけや家事もスムーズ。
抱っこして布団に置いたら「背中スイッチ」を刺激して泣き出す…なんてこともありません。
シートホルダーでラック代わりになることで、パパママも帰宅後にのんびりコーヒータイムを楽しめますね。

せわしない育児。ちょっとした「ほっと一息付ける時間」を持てるのは嬉しいです!
台座だけ追加すれば、別の車への移動もラクラク

台座(ベース)をもう1台分購入しておけば、座面を取り外して持ち運ぶだけで他の車にも装着可能!
保育園の送迎で車を使い分けるご家庭や、祖父母の車でも使いたい方にとっては、この座面の軽さと手軽さは大きなメリットです。

平日はママの車、週末はパパの車でおでかけというご家庭にも好評です!
夏場の熱気&紫外線対策にも!シートだけ室内で保管できる
ZFの座面取り外しスタイルは、実は使わないときの保管にも便利。
夏場、炎天下の車内にチャイルドシートを置きっぱなしにすると、シートの金具が熱くなったり、生地が傷んだりしがち……
でも、シート部分だけお部屋に持ち帰って保管できるので、
- 高温による劣化
- 日差しによる色あせ
- ニオイやホコリの付着
をしっかり防ぐことができます。長くきれいに使いたい方にこそ、この点は見逃せません!
THES(ザ・エス)ZFとZEどっちを選ぶ?あなたに合った選び方ガイド!

ZEは前モデルとはいえ、コンビの中でも上位グレードにあたるTHE Sシリーズの一員。
大幅な値下がりはまだですが、少しずつお手頃価格に近づいてきている印象です。

「そこまで最新機能じゃなくても大丈夫かな?」という方には、ZEでもしっかり赤ちゃんを守れる安心のスペックです◎
【注意】THE S(ザ・エス)ZFは販売店によってカラー・モデル名が異なる

ZFは本体の基本的な機能が同じでも、購入するお店によって「選べる色・モデル名・幌の仕組み・生地・価格」が異なるので、購入前にチェックしておきましょう!
■トイザらス・ベビーザらス・イオン・コンビ公式ストア・Amazon、楽天などのネット通販限定カラー
- ネイビー
- チャコールグレー
4枚合わせの幌には、後方にメッシュ窓が1箇所あるベーシックモデル。
さまざまな場所で購入できるのがベーシックモデルの良いところ。いつも行くお店や利用しているネットショップでポイントがたくさん付く日などに購入するのが◎
■アカチャンホンポ限定モデル:「THE S R129 エッグショック ロッタ ZF」
- フェリーチェアイボリー
- セレーノグリーン
- エレガンテブラウン
- グラーツィアブラック
4枚合わせの幌は、メッシュ窓が3枚分。そのうちの1枚には、風の通り道を変えられたり、日差しを防いだりする「スイッチウィンドウ(窓カバー)」が付いています。
また、肩ベルトカバーの素材も3Dメッシュというベーシックモデルよりも上質な生地を使用しています。

アカチャンホンポの公式ネット通販はこちらから
■上位モデル:「THE S plus R129 エッグショック ZF」
- ブラックのみ
- 通常のZFに比べて8,800円高い上位モデル(税込88,000円)

plusの幌はメッシュ窓は2つ。しかし、それぞれに窓カバー付きで自然な風の流れを実現し通気性アップ!
赤ちゃんに当たってしまう日差しも、状況に合わせて調整できます。
さらにシートの生地には、肌ざわりの良い「クールマックス®」を使用したハイグレードモデルです。
THE S plusはコンビ公式ブランドサイトシートホルダーが不要ならTHES(ザ・エス)ZCも選択肢に

赤ちゃんを乗せたまま家に運べる「シートホルダー機能」が不要な方には、ZEと同等の安全性や快適性を保ちながら、価格が下がり始めているZCシリーズもおすすめです。

2025年5月時点、ZC-720とZC-690の2種類あります。
■ THE S R129 エッグショック ZC-720
特徴は、洗い替え用の肩ベルトカバーが付属。カラーはグレーのみ。本体価格は72,000円(税込79,200円とZFと同価格)ですが、お店によって値下げが開始しています。
■ THE S R129 エッグショック ZC-690
特徴は、在庫限りで6万円前半で購入できるコスパモデル。ZC-720のように洗い替え用の肩ベルトカバーは付属していません。
残る在庫カラーはベージュのみ。落ち着いた色合い、他の人と被らないカラーが欲しい方にはおすすめです
自宅でラックとして使う予定はない、座面を外してメンテナンスしたい、載せ替えを楽にしたい方にはZCが活躍します。
登録無料!コンビのあんしん延長保証はマスト!

通常1年の保証が、ユーザー登録をすることで4年へ延長することができます。さらに、もしもの事故の場合は無料でチャイルドシートを交換してもらえます。

チャイルドシート本体に外傷がなくても、内部はダメージを追っているため、事故後に同じ製品を使い続けるのは基本的にNGです。

事故の後はいろいろな面で手続きに時間を取られたりするため、すぐにチャイルドシートを準備する余裕はないかもしれません……
しかし車に乗せて病院へ行くなど、車を利用する可能性はあるため、チャイルドシートは必須です。必ず登録しておきましょう。

「2022年12月1日(木)以降」に新品を購入し、6ヶ月以内にWEB登録をされた方が対象です。
そのため、Combiのチャイルドシートを購入した場合はあんしん延長保証の登録を必ず済ませておきましょう。
【違いはここ!】THE S ZFとZEの違いをおさらい♪あなたに合うのはどっち?

コンビの最上位チャイルドシート「THE S(ザ・エス)」のZFとZEを比較しました。
どちらも本体サイズや基本機能は同じですが、ZFではさらに「赤ちゃんの快適性・安全性・装着のしやすさに関わる部分」が改善!
ZEも、赤ちゃんをしっかり守ってくれる高性能モデルです。
今のところ大幅な値下げはされていませんが、店舗によっては少しお得に買えることも。

ただ、より快適に使いたい!装着もラクにしたい!という方には、やっぱりZFがおすすめです。
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