2023年9月、Aprica(アップリカ)からR129適合のジュニアシート『ライドクルー』が発売。
ISOFIX固定のライドクルーと、シートベルト固定のライドクルーの2種類同時発売です。
- 新生児から使っているチャイルドシートがきつくなってきたから買い替えたい
- 下の子が生まれるから上の子用にジュニアシートを用意したい
- ISOFIX固定のジュニアシートを探している
- シートベルト固定でも側面衝突試験を合格している安全なジュニアシートが欲しい
そんなご家庭にはピッタリなジュニアシートです。
この記事では、現役ベビー用品売り場の販売員がライドクルーについて詳しく解説します。
- 安全基準R-44とR-129の解説
- ライドクルーの特徴
- ライドクルーISOFIXとライドクルーシートベルト固定の違い
- 2022年発売のアップリカエアライドADとの違い
- ライドクルーを使用する上での注意点
お店に行かなくても分かるように解説していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いたちゃこまるについて
- ベビー用品販売員歴、13年目
- チャイルドシート指導員
- 抱っこ紐検定1級修了
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(大学1年と高校3年)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
ISOFIX固定とシートベルト固定の違い
ISOFIX固定
チャイルドシートについているコネクターをバーに差し込むだけなので、固定の強度に個人差が出ない。誰でも安心安全に取り付け可能。
2012年7月以降に発売された自動車の座席には必ずISOFIXバーが付いているので、その場合はISOFIX専用のチャイルドシートを選んでください。
シートベルト固定は、チャイルドシート本体に手順通りにシートベルトを通して座席に取り付けるタイプで、ほとんどの車に装着できます。(ISOFIXバーの付いている座席に、シートベルト固定のチャイルドシートを取り付けることは可能。)
しかしシートベルト固定は、取り付けミスが多かったりシートベルトの締め付け不足が原因で、チャイルドシート本体がグラつき、固定の強度に個人差が生まれてしまいます。
ISOFIX固定のメリット
- 誰でも正しい位置に必ず固定できる
- 子どもを降ろした後にチャイルドシートやジュニアシート本体が動かない
子どもの安全のために、多少価格が上がってもISOFIX固定のジュニアシートをおすすめします。
安全基準R-129とは?R-44との違い
チャイルドシートの安全基準には、R-44とR-129というものがあります。
R-129 | R-44 | |
衝突 | 前後衝突に加え 側面衝突も加味 | 前後衝突のみ |
体型 | 身長に合わせる | 体重に合わせる |
ダミー人形 | 計測センサー付きで実験 | 計測センサーなしで実験 |
前向き可能な月齢 | 生後15ヶ月から | 生後12ヶ月から |
新生児の赤ちゃんは車の進行方向から後ろ向きでチャイルドシートを設置します。R-44基準は12ヶ月(1歳)から前向きに変えて良いことになっていますが、R-129では15ヶ月から。
ライドクルーは身長100cmから使用することができるジュニアシートです。
月齢だけ・身長だけで使用の判断をしないように気を付けましょう。
そしてチャイルドシートを助手席に付けるのは原則NGです。後部座席につけるようにして下さい。
車の助手席にはエアバッグが装備されています。万が一の時にエアバッグが作動するとチャイルドシート本来の守る力を発揮できません。
さらに、エアバッグでお子さまの口を塞いでしまう可能性も出てきます。
チャイルドシートはエアバッグと相性が悪いので安全ではないという事を覚えておき、後部座席に取り付けるようにしてください。
身長100cmから使用できるライドクルーの特徴
R-129適合&サイドシールド装備でドア側の衝撃からしっかり守る
先程も解説しましたが、2023年9月以降に発売のチャイルドシート・ジュニアシートは側面衝突実験を行ったR-129適合製品のみ製造が認められます。
ライドクルーのISOFIX固定・シートベルト固定共に、両サイドに頑丈なサイドシールド(プロテクター)が装備され、ドア側の衝撃から子どもを守ります。
サイドシールドとは、一点に集中してしまう衝撃を周りに分散する仕組みを持ったプロテクターです。
※背もたれありで使う場合のみ。ブースターモードで背もたれを外す場合はサイドシールドの効果は発揮しません。
さらに包み込む形のヘッドサポートとボディサポートで、体にフィットさせながら守ります。
低反発クッションと速乾性のメッシュシートで乗り心地快適
もちもちの低反発クッションを座面に使用しているため座り心地もバッチリ。
さらに汗をかきやすい子どもに優しい速乾性のメッシュ生地のおかげで、長時間座っていてもムレにくく快適です。
うちの子、おとなしく乗っててくれないんだよね…。
チャイルドシートやジュニアシートを嫌がるお子さまは座り心地が悪くて嫌がることが多いんですが、それをうまく大人に伝えられないんです。
ベルトで体を固定されて身動きしにくくて嫌がる場合もあります。
しかし、実は座面が固くて座り心地が悪かったり、シートが暑くて不快だったりすることも多く、それを上手に大人に伝えられないんです。
それを大人は単純に「チャイルドシートやジュニアシートを嫌がるから困る」と思ってしまいがち。「何が嫌なのか」を理解する必要があります。
大人もシートの座り心地は気になりますよね。子どもは肌が大人より繊細で敏感なため、乗り心地は気にかけてあげてください。
成長に合わせて簡単に調節できる10段階ヘッドサポート
背面にある高さ調節レバーで、ヘッドサポートを片手で簡単に10段階まで調節することができます。
細かく合わせられることでフィット感が増すので、いつも最適な位置で大事な頭部を守ることが可能。
寝てしまった時も、頭の位置が合っていると、激しく首がカクっとなりにくいです。
必要な時に引き出せる収納式ダブルカップホルダー
お出かけが増えてくると、車内で水分を取ることも増えます。
専用のドリンクホルダーが左右についているので、後部座席の左右どちらに設置した場合でも、使いやすい方を引き出してマグやペットボトルなどを置くことができます。
使用しないときは押し込んで収納しておけばよいので、乗り降りの際、邪魔になりません。
「自分専用スペース」があると、子どもはご機嫌で車に乗っていられます。
片方に飲み物、もう片方にお気に入りのおもちゃやちょっとしたお菓子を入れていくのもいいですね。
身長100cmから150cmまで長期間使用可能
R-129適合のため、年齢や体重ではなく身長で判断します。
ライドクルーは100cmから使用可能で、最大150cmまでの長い期間使用することが可能です。
でも装着義務って6歳まででしょ?
車のシートベルトは身長140cmを超えたあたりから本来の守る力を発揮します。6歳だと140cmに満たない子が多いため、そのまま継続して使用するのが望ましいです。
6歳未満の子どもを車に乗せる際には、チャイルドシートの装着が義務付けられています。
しかし6歳になってすぐにジュニアシートの使用をやめてしまうと、万が一の事故の際に身長が足りずにシートベルトの守る力が発揮されず、体に大きなダメージを受ける場合もあります。
肩の位置が合わずに衝撃で座席から飛び出してしまったり、首にベルトが引っ掛かり圧迫してしまったりと、逆に危険です。
ライドクルーは135cmから背もたれを外してブースターシートのみで使用できるので、できるだけ長い期間使用しましょう。
座面の高さをジュニアシートで補って、本来のシートベルトの力で守れるよう、万が一の事故に備えるようにしましょう。
ライドクルーのISOFIXとシートベルト固定の違い
ライドクルーは、ISOFIX固定とシートベルト固定の両方が同時発売されました。
ISOFIX固定の方は、ヘッドサポートに衝撃吸収材のマシュマロGキャッチが内蔵されていますが、シートベルト固定の方にはありません。
さらにISOFIX固定のライドクルーは、シートベルト固定も可能なため、ISOFIXバーのついていない車に乗せ換えることがある場合も便利です。
パパママの車はISOFIXあり、おじいちゃんおばあちゃんの車はISOFIXなしなどの場合でも、使用可能です。
逆に言うと、ISOFIX固定が可能なシートでも、シートベルト固定のライドクルーを取り付けることも可能です。
その場合は、子どもが乗っていないときでもシートベルトでライドクルーを固定するようにしましょう。
急ブレーキや衝突などの衝撃で、ライドクルーが動いて思わぬケガの原因となります。
子どもを乗せずに車を使用することもありますよね。
その場合、ISOFIXであれば動くことはないですが、シートベルト固定では車のシートに置いているだけの状態です。
万が一、強い衝撃を受けた場合、固定されていないため運転席や助手席に飛んできて、ケガの原因となってしまいます。
車にISOFIXバーが付いているのであれば、迷わずISOFIX固定のライドクルーを選んでください。
ライドクルーとエアライドADとの違い
3歳から使用するジュニアシートを探している家庭では、比較対象となるのは2022年10月発売のエアライドADになります。
ライドクルーとエアライドADの違いを解説します。
ライドクルーISOFIX | ライドクルー | エアライドAD | |
安全基準 | R-129 | R-129 | R-44 |
固定方法 | ISOFIX、シートベルト | シートベルト | シートベルト |
サイドシールド | あり | あり | なし |
使用期間 | ブースターシートモード 身⾧100cm~150cmまで ブースタークッションモード 身⾧135cm~150cmまで | ブースターシートモード 身⾧100cm~150cmまで ブースタークッションモード 身⾧135cm~150cmまで | ジュニアシートモード 体重15kg~25kgまで (参考年齢:3歳頃~7歳頃) ブースターシートモード 体重22kg~36kgまで (参考年齢:7歳頃~11歳頃) |
重量 | ブースターシートモード:5.0kg ブースタークッションモード:2.9kg | ブースターシートモード:4.1kg ブースタークッションモード:2.0kg | ジュニアシートモード:4.9kg ブースターシートモード:1.7kg |
高さ調節 | 10段階 | 10段階 | 5段階 |
マシュマロGキャッチ | あり | なし | なし |
カップホルダー | 2個 | 2個 | 1個 |
背もたれ調節 | 2段階 | 2段階 | 2段階 |
洗濯 | 洗濯機可 | 洗濯機可 | 手洗い |
価格 | ¥27,500(税込) | ¥18,700(税込) | ¥15,400(税込) |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
安全基準が異なるため、エアライドADは背もたれを外すタイミングは体重で判断します。年齢だけで判断しないように気を付けましょう。
2023年9月以降はR-129適合製品のみの製造となったため、エアライドADは在庫限りの廃盤となります。
たまにしか車に乗らない・価格を抑えたジュニアシートが欲しいという場合は、値下げも開始されているのでエアライドADはお買い得です。
安全面を最も重視する場合はライドクルーにしてください。
特に軽自動車の場合、普通車と比べると側面衝突された場合、ボディがとても弱いです。
想像以上のダメージを負うことになるため、サイドシールドのついたライドクルーを選んで欲しいと思います。
ライドクルーを使用する上での注意点
ライドクルーを購入後に気を付けて欲しいポイントを解説します。
購入前に知っておくと、さらに安全に使用できるので参考にしてください。
ブースターだけで使用する場合の身長は135cm以上から
背もたれ部分を外して使用できるのは、身長135cmを超えてからです。年齢で判断しないようにしましょう。
しかし、安全性を高めるためには135cmを超えても背もたれのあるブースターシートモードで使い続けることが望ましいです。
身長で判断する安全基準で作られていることを忘れずに、子どもが嫌がるからと言ってすぐ外さないようにしましょう。
シートの角度調節は2段階のみ:リクライニングと混同しない
店頭でも「リクライニングできるジュニアシートありませんか?」と質問されます。
ジュニアシートのリクライニング機能は、「車のシートとジュニアシートの間に無駄な隙間を作らないための調節機能」ということを覚えておいてください。
大人が思っている「背もたれを倒してリラックスするためのリクライニング」とは意味合いが違うので、混同しないようにしましょう。
2段階の角度、どちらかに合わせて車のシートを調節します。
写真は店頭用模擬シートです。隙間ができてしまうため、手で「パコ」っと押せば簡単に倒れるので、背もたれに合わせます。
シートベルト固定の場合は子どもが乗っていなくてもシートベルトで固定する
ライドクルーISOFIXの場合は、ISOFIXバーに差し込んでいるため、しっかり固定されるのでそのままで構いません。
しかし、ライドクルーシートベルト固定の場合は、車の座席にライドクルーを置いているだけの状態のため、簡単に動いてしまいます。
子どもを乗せていない状態で車を使用するときでも、しっかりシートベルトで固定するようにしてください。
追突された場合、予期せぬ方向にライドクルーが飛び、搭乗者がけがをする恐れがあります。
運転席や助手席、もしくは後部座席のライドクルーの隣に座る方が危険な目に遭う可能性があります。しっかり固定するようにしましょう。
装着義務期間の6歳を過ぎても使用し続けるのが望ましい
車のシートベルトは身長140cmを超えてから本来の守る力を発揮します。
身長140cmというと、個人差はありますが9~12歳ころ。義務は6歳でも、6歳の平均身長は120cm前後で20cmも足りません。
その状態で大人と同じように座らせても、首にシートベルトが当たったり、衝撃を受けた時に体が抜けてしまったりと、危険がいっぱい。
年齢的にジュニアシートに乗るのが恥ずかしいなどと言われても、安全のため使い続けてください。
子どもを守れるのは親の正しい知識です。何かあった時に、きっと自分たちを責めることになってしまいます。
そんな悲しいことにならないように、安全についてしっかり考え、年齢ではなく身長を基準にジュニアシートの使用を継続しましょう。
R-129適合100cmから使えるジュニアシートライドクルーで安全がずっと続く
身長100cmから150cmまで、長い期間子供の安全を守れるジュニアシート、ライドクルーについて解説しました。
2023年9月以降に発売されるチャイルドシートやジュニアシートは、より厳しい基準のR-129適合製品のみとなります。
側面衝突にも対応したサイドシールドを装備し、一点に加わる衝撃を分散しながら大事な子どもの頭部をしっかり守るライドクルーについておさらいします。
子供の成長に伴い、お出かけの範囲も広がります。そうすると移動距離が長くなることも増えるでしょう。
いくら成長したとはいえ、発達途中のため体はまだ未熟です。合わないジュニアシートで、ずっと同じ態勢は体にもよくないですし、乗り心地もイマイチ。
ライドクルーの広々とした座面・もちもちの低反発クッション・しっかり頭と首を支える仕組みで安心して乗せることができます。
子どもの成長に伴い、お出かけの範囲も広がります。ライドクルーで、安心安全に楽しく出かけましょう。
他のメーカーのISOFIX固定のジュニアシートと比較したい場合は、コンビのジョイトリップアドバンスSBの記事を参考にしてください。
ライドクルー同様、R-129適合のISOFIX固定で、長い期間使用できるジュニアシートです。
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