2023年9月、Aprica(アップリカ)より新生児から縦抱き可能な抱っこ紐「ラクリス」が発売。
腰がラク・呼吸がラク・装着がラクと、抱っこ紐を使うパパママ・赤ちゃんみんなが楽に使える抱っこ紐が登場しました。
試着してみると確実にわかる、圧倒的なつけやすさ!
エルゴやベビービョルンを見に来たお客様にラクリスを試してもらうと、みなさんラクリスに感動!
しっかり名前の通り「ラク」に装着できます。
- 背中のバックルは先に留めるから体の硬い人も安心して抱っこが可能
- 腰の幅広パッドのサポート力は抜群!腰痛持ちの人に最適
- 上にきょうだいがいて、早い時期からおんぶをしたい方にはラクリスがおすすめ
サッと素早く簡単に赤ちゃんを抱っこするために使いたいのが抱っこ紐。複雑な使い方だと慣れるまで大変です。
ラクリスなら安心して「ふにゃふにゃの柔らかい赤ちゃん」を一人で簡単に抱っこできると実感しました!
10年以上販売員をしてきましたが、今一番おすすめしたい抱っこ紐はラクリスです!
そんなラクリスについて、横抱きのできるアップリカのコアラ・エルゴ・ベビービョルンとも比較しながら詳しく解説していきます。
実際私がアップリカさんに教えていただいた内容もお伝えしますね。
この記事を書いたちゃこまるについて
- ベビー用品販売員歴、13年目
- チャイルドシート指導員
- 抱っこ紐検定1級修了
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(大学1年と高校3年)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
ラクリスの特徴
商品名でもわかるように、「3つのラク」がポイントのラクリス。その3つの特徴と、ママと赤ちゃんへの細かな気遣いを感じる部分をご紹介します。
腰がラク:腰らくサポートEXで負担軽減
長時間の抱っこは、疲れと共に背中が沿ってしまう傾向にあります。そうすると、血流が低下し腰の痛みや疲労感に繋がります。
ラクリスの腰パッドには背骨を両側から支えるサポート芯が入っていて、背中の反りが抑えられ、腰の負担が軽減されます。
ただでさえ、ママの体は慣れない育児でへとへとな状態。
そんな状態で、日に日に成長して重くなる我が子を、1日に何回も抱っこして降ろして……を繰り返しているんですから、体へのダメージは計り知れません。
ぎっくり腰やヘルニアなどを経験しているママにもおすすめ!
妊娠期間の10ヶ月間で骨盤底筋をフル活用し赤ちゃんをお腹の中で支えてきました。
出産後は、骨盤底筋の位置は約2.5cmも下がると言われいます。正しい位置に戻すトレーニングもできないまま、日々の抱っこでさらに骨盤回りや腰に負担がかかります。
さらに腰痛を引き起こしたり、悪化させないためにも、腰楽サポートは大活躍します!
呼吸がラク:新生児の縦抱きはL姿勢で苦しくない
新生児の赤ちゃんは当たり前ですがふにゃふにゃです。抱っこ紐に入れると下の方で丸まってしまい苦しそうに見えることも……
ラクリスは、おしりの部分に底上げをするハイポジションシートを施し、首マモール(2段階調節可)でぐらぐらな首を支えてLの姿勢を保ちます。
赤ちゃんはCカーブが安心するって聞いたけど違うの?
お腹の中にいた時のまぁるい姿勢が赤ちゃんは安心すると言われていますが、「呼吸」に関してはL姿勢だと背筋が伸びて楽に呼吸できます。
アップリカは「呼吸」にこだわって商品開発に取り組んでいます。
横に抱っこされた時のCカーブと、縦に抱っこされた時のCカーブでは肺や背骨にかかる負担が違います。
アップリカは、新生児期から6ヶ月頃までの体が形成されるために大事にな期間、「呼吸と姿勢」に重点を置いて商品開発に取り組んでいます。
ベビーカーもチャイルドシートも、楽な呼吸・楽な姿勢を常に研究しています。
Cカーブがダメというわけではないので誤解のなきようお願いします。背中が反ることが一番よくない抱き方です。
装着がラク:前にバックルがあり体が硬い人も安心
前にバックルがあるため、背中のバックルに手を回すことなく装着が可能です。
また、赤ちゃんを包む部分(背当て)がフルオープンになる仕組みなので、入れるときも出すときも、赤ちゃんをわざわざ高く持ち上げなくて良いのが魅力。
寝てしまった時もバックルを外せば、ママは抱っこ紐を付けた状態のまま赤ちゃんを降ろせるので、起こすことなく移動が可能です。
体が硬くて背中のバックルに手を回すのが難しい人には前バックルは嬉しいです!
エルゴオムニブリーズのように、赤ちゃんを入れてから背中のバックルを留めるタイプに不安がある方はラクリスがいいですね。
フルメッシュ構造:汗をかきやすい背中部分は穴が大きめ
赤ちゃんは、大人より体温が高く36.5~37.5℃が平熱です。さらに汗をかきやすく、肌も弱いので、蒸れは大敵。
おしり部分はおむつのせいでムレ度MAXの状態です。
蒸れやすい部分の背中からおしりにかけて、メッシュ穴を大きくし通気性をアップさせています。
ラクリスでの新生児の縦抱っこは連続1時間以内が望ましいとされています。
通気性の良い作りであっても、こまめに赤ちゃんの背中部分に手を入れて汗のかき具合などを確認しましょう。
イージーウォッシュ:洗濯機で丸洗いOK
ラクリスは洗濯ネットに入れて洗濯機で丸洗いができます。
赤ちゃんの汗と大人の汗、外出した時についた目に見えない埃などがメッシュ穴にも入り込んでいる場合があるので定期的に洗うようにしましょう。
洗濯のポイント
- 本体のバックルはすべて留め、ベルトをまとめるゴムはすべて外す
- おやすみカーテン・よだれパッドは本体から外す
- バックルを内側に包むように折りたたみ、洗濯ネットに入れて40℃以下の水温で洗う
- 日陰で吊り干し
- 首マモールは洗濯機不可:手洗い後に日陰干し
洗濯ネットはあまり大きすぎると、中で抱っこ紐が動きます。
摩擦で毛羽立ったり、傷みの原因になったりするので、折りたたんだラクリスに合った洗濯ネットがおすすめです。
気遣いを感じられる細かな工夫
新生児期から首すわりの時まで使用するハイポジションシートは、ファスナー取付けです。
上下付け間違えないように色分けされていて、さらにファスナー部分が肌に当たらないように隠せる作りになっています。
もう1点。対面抱っこのときに、赤ちゃんが自然なM字開脚ができるよう縫製されたあしらくサポート部分があります。
内側の赤ちゃんの太ももに当たる部分はやわらかな肌触りで、細かな縫製になっています。
夏場に太ももが出るようなロンパースを着ていても、肌への当たりがやわらかいので安心ですね。
あしらくサポートはしっかり開いて使用してください。赤ちゃんの股関節脱臼を防ぐためにも大切なので忘れないようにしましょう。
最後に、肩ベルトカバーが標準で付いてくるので別に購入する必要がありません。
リバーシブルで使えるのも嬉しいポイント!
ラクリスとコアラウルトラメッシュEXとの違い
ラクリス | コアラウルトラメッシュEX | |
使用期間 | 生後14日以降かつ体重3.2kg〜36ヶ月 (体重15kgまで) | 0ヶ月(2.5kg)〜36ヶ月 (体重15kgまで) |
抱っこ方法 | 新生児タテ対面抱っこ タテ対面抱っこ 前向き抱っこ おんぶ(4ヶ月から可) | ママうで抱っこ(横抱き) タテ対面抱っこ 前向き抱っこ おんぶ |
サイズ | 本体: 背あての幅297×背あての長さ458~560(mm) (ヘッドサポートを起こした状態) 首マモール: ヨコ幅185×タテ幅95(mm) ハイポジションシート: ヨコ幅(最大部分)205×タテ幅240(mm) | 本体: 285(背あての幅)×490~570(mm) (背あて部+腰部の長さ) (ヘッドサポート付き) |
腰ベルトサイズ | 60~138(cm)(パパ・ママ兼用) | 64cm~138cm(パパ・ママ兼用) |
重量 | 本体:869g 首マモール:19g ハイポジションシート:58g | 本体:705g・744g ホールディングパッド:201g・214g (カラーにより異なる) |
カラー | ネイビー ブラック ダークグレー グレー ベージュ(赤ちゃん本舗限定) | ネイビー ブラック ベージュ グレー ヘザーブルー メランジュグレー |
付属品 | ハイポジションシート 首マモール よだれパッド おやすみカーテン | ホールディングパッド ヘッドサポート サポートベルト よだれパッド おやすみカーテン |
お手入れ | 洗濯機可 (首マモールは手洗い) | 洗濯機可 |
価格(税込) | 31,900円 | ショップにごとに値下げ中 |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る |
ラクリスとコアラウルトラメッシュEXの特徴的な違いを比較していきます。
新生児期の抱っこ方法
- ラクリスは新生児期の縦抱きが楽にできる
- コアラウルトラメッシュEXは横抱きが可能
ラクリスもコアラウルトラメッシュEXも、どちらも新生児期から縦抱っこは可能です。
しかし、横抱きができるのはコアラシリーズのみ。
コアラの横抱きは「生後すぐ(2.5kg以上)」に使用できるため、退院時からすぐ使いたい人や、体重が小さめの赤ちゃんに使用したい場合に便利です。
いつから使えるのか
コアラウルトラメッシュEXは生後すぐから使用可能、ラクリスは生後14日から。
しかし、おんぶはラクリスは首がすわればOKで、コアラウルトラメッシュEXは腰がすわってからになります。
新生児の赤ちゃんを縦に抱くのは抵抗があったり、小さめに生まれた場合はコアラウルトラメッシュEXを選ぶといいでしょう。
上にきょうだいがいてお世話が大変な場合、ラクリスなら4ヶ月頃からおんぶが可能なので、赤ちゃんをおんぶして上の子のお世話や家事が可能です。
縦抱き(前抱っこ)の装着の仕方
- ラクリスは背中部分がフルオープン
- コアラウルトラメッシュEXは花びらのようなペタル構造
ラクリスは赤ちゃんを抱っこし、一時的に片手で支えた状態で背当てを引き寄せてバックルを留めます。
その時に、赤ちゃんの体を大人にもたれかけるように傾けると落下の不安もなくなります。
一方、コアラウルトラメッシュEXは、片方の肩ベルトを下げて両手で間に入れ込む方法です。
抱っこ中に赤ちゃんに激しく動かれると、ペタルの中に入れるのが大変だったという声もありました。
しかし慣れてしまえばすんなり入ります。
おんぶ可能な月齢
おんぶ可能な月齢は、コアラウルトラメッシュEXは7ヶ月頃から、ラクリスでは4ヶ月頃から可能です。
上にきょうだいがいて、どうしても赤ちゃんをおんぶしてお世話をしなくてはいけない場合にラクリスだと助かりますね。
おんぶの方法はどちらも①ソファなどを利用しておんぶする方法
②縦抱きから回転させる方法の2通りができます。
コアラウルトラメッシュEXは、付属品のサポートベルを使っておんぶします。
価格の違い
どちらもメーカー希望小売価格は29,000円(税込31,900円)。
しかしラクリスが発売になったこともあり、コアラウルトラメッシュEXの値下げが始まっています。
ショップによっては、コアラウルトラメッシュEXは2万円前半になっているので、チェックしてみてください。
ラクリスとエルゴオムニブリーズとベビービョルンハーモニーを比較
ラクリス | エルゴオムニブリーズ | ベビービョルンハーモニー | |
特徴 | 着脱簡単 腰楽サポート 4ヶ月からおんぶ可 | 身体への負担が少ない カラーバリエーションが豊富 使用可能月齢が長い | 着脱簡単 日本人の意見を反映 |
使用期間 | 生後14日以降かつ体重3.2kg〜36ヶ月 | 0ヶ月~48ヶ月 | 0ヶ月~36ヶ月 |
使用可能体重 | 3.2kg~15kg | 3.2kg~20.4kg | 3.2kg~15kg |
抱っこ方法 | 新生児タテ対面抱っこ タテ対面抱っこ 前向き抱っこ おんぶ(4ヶ月から可) | 対面抱き 前向き抱き 腰抱き おんぶ(6ヶ月から) | 対面抱っこ(ハイポジション) 対面抱っこ(ローポジション) 前向き抱っこ おんぶ |
腰ベルトサイズ | 60~138cm | 約60cm~132cm | 約67~160cm (ヒップサイズ) |
重量 | 本体:869g | 約740g | 892g |
素材 | ポリエステル100% メッシュ | ポリエステル100% ソフトフレックスメッシュ | ポリエステル100% 3Dメッシュ |
カラー | 5色 (ベージュは赤ちゃん本舗限定) | 15色 | 7色 |
お手入れ | 洗濯機可 | 洗濯機可 | 洗濯機可 |
価格(税込) | 31,900円 | 33,900円 | 31,900円 |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
基本となる、対面抱き・前向き抱き・おんぶはどの抱っこ紐も使用できます。
共通しているのは、赤ちゃんの体重が3.2kg以上から使用可能なこと。大きく違いがあるのはオムニブリーズの使用月齢とカラーバリエーションの豊富さ。
- 幅広の腰ベルトで体への負担を軽減しているオムニブリーズ
- 前バックルで付け外しがしやすいハーモニー
この2つの特長を合わせたのがラクリスという印象です。
ラクリスはシンプルなカラーとデザインもおすすめポイントです!
長く使用できるように、あえてシンプルで飽きの来ないカラーバリエーションで制作していると担当の方に伺いました。
抱っこ紐本体が、ママやパパのおしゃれの邪魔にならず、おじいちゃんおばあちゃんが使用するときも奇抜な色合いにならないように配慮されているそうです。
ラクリスとエルゴベビーを比較した記事はこちら
ラクリスの口コミや評判を分析
ラクリスの人気がじわじわと拡散され、続々と口コミが集まっています。一つずつ見ていきましょう。
夫にも高評価!
旦那さまも気に入るっていうのはポイント高いですね!
抱っこ紐を使うパパも本当に増えてきたので、旦那さまの付け心地の確認もとても大事です。
育児がより楽しく、楽になるように、二人が納得したものを選んで欲しいです。
エルゴとビョルンのいいとこどり
しっかり他社と比較していてさすがです!
アップリカの担当さんも「2つのいいとこどりをしました!」と自信を持って言っていたので間違いありませんね。
試着は大事
抱っこ紐の試着、とても大事です!
最近では出産準備リストに抱っこ紐と書いてあるものが多く、出産前から抱っこ紐を購入するママが多くいます。
しかし、生まれてから赤ちゃんと一緒に試着して決めるのが、個人的には一番の選び方だと思います。ぜひお店に足を運んでみてくださいね。
設計がシンプルで付けやすい
自分たちにはこれが一番!と思えるものに出会えるのは最高です!
複雑な操作がいらないのは何より嬉しいポイント。
多機能でも難しくて使いこなせないのは意味がないので、シンプル設計のラクリスに出会えてよかったです。
つけやすさに感動
コアラにはまだ腰楽サポートが付いていなかったので、ラクリスにして正解ですね。
初期のコアラはまだ腰ベルトの改良まで進んでいませんでした。実際両方付けた方の意見はとても参考になりますね。
ラクリスがおすすめな人
- 新生児から縦抱き抱っこがしたい方
- 腰への負担が少ないものを使いたい方
- 長く使える抱っこ紐が欲しい方
- シンプルなデザインがいい方
- 国内メーカーが安心できる方
アップリカは日本人の体型に合わせた抱っこ紐作りを続けています。
小柄な女性だと、海外製の抱っこ紐は大きく感じてしまったり、赤ちゃんとの隙間が気になったり、安心して使用できない人もいます。
流行やデザインも気になりますが、一番大切なのは「ママと赤ちゃんの体に合うものを選ぶこと」です。
取扱説明書や付け方の動画を参考にしながら、正しい付け方で使用してください。
ラクリス装着方法
- 新生児タテ対面抱っこ:生後14日から
- タテ対面抱っこ:首がすわってから
- 前向き抱っこ:7ヶ月頃から
- おんぶ:首がすわってから
1人で装着も怖くない!アップリカラクリスで脱着ラクラク!赤ちゃんも呼吸しやすい♪
2023年9月に発売のアップリカラクリスについて解説しました。
- 前バックルで着脱ラクラク
- 腰楽サポートで安定感バッチリ
- 赤ちゃんはL姿勢で姿勢が保てて呼吸がラク
- 4ヶ月からおんぶが可能
人気の抱っこ紐、エルゴベビーやベビービョルンのいいとこどりをした、日本人の体型に合った抱っこ紐です。
生まれたばかりの柔らかくてふにゃふにゃの赤ちゃんを、新米ママが一人で簡単に抱っこできる扱いやすさがうれしいポイント!
ラクリスならバックルがしっかり留められているのが目で見えるから安心です。
そしてシンプルなデザイン、飽きの来ないカラーバリエーション、パパママ・おじいちゃんおばあちゃん、みんなで使えるのもうれしいですね。
ラクリスとコアラウルトラメッシュEXとの違い
- コアラは横抱きOK、ラクリスは横抱きできない
- コアラは生まれてすぐ(2.5kg)から抱っこ可能、ラクリスは生後14日(3.2kg)から
- コアラは間に入れ込むペタル構造、ラクリスは前バックルで脱着がラク
- おんぶはラクリス4ヶ月、コアラは7ヶ月から
小さいうちは、できる限り赤ちゃんに負担の少ない横抱きを続けてあげたいという方には、コアラウルトラメッシュEXがおすすめです。
長く使うことになる抱っこ紐なので、自分に合うものを選びましょう!
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